日本の神話
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日本の神話
〜日向三代 (ひむかさんだい)〜
忘れかけていた日本人のこころを呼び覚ます物語を
日本の神話として、書き下ろします!
古代日本を舞台に、万葉集、日本書紀、古事記を参考して、
日本の神話、古代天皇物語を
現在の時事問題とコラボレーションし、
多彩な世界を表現します!
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日本の神話 〜あらゆるジャンルからの創造〜
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■ 日 本 の 神 話
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■ 〜 日 向 三 代 (ひむかさんだい)〜
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■ 創刊準備号 著者:田中繁男 http://www.nippon-shinwa.com
□ 発行周期:週刊
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は じ め に
神話というものには、一面において、子供に語って聞かせる御伽噺(おとぎばなし)や昔話などと似たところがある。次に物語っていこうとする海幸山幸(うみさちやまさち)の物語は、れっきとした神話であるが、一面において、タイやヒラメの舞い踊りの場面なども出てきて、竜宮城での浦島太郎の話と似たところがある。
が、浦島太郎の話は、どこまでも御伽噺であって、神話ではない。一方、海幸山幸の話は御伽噺的なところもあるが、どこまでも神話である。そこで、本質的な違いとは何かということとなってくるが、さきの戦争の終結後に見られた米国など戦勝国の日本神話に対する対応の仕方に現れ出ている。
終戦まもなく五カ月ほどして、戦勝国の意向によるものであったかと思われるが、先帝陛下昭和天皇には、天皇と国民とを結ぶものは、単なる神話と伝説とにあるのではないと仰せになった。
わざわざ、そのように天皇に明言して戴かねばならないほど、米国など戦勝国にとって、日本神話は問題とされるに充分な存在であったということであろう。そうでなく、取るにたりないものであったなら、何も昭和二十一年の年頭の詔を借りてまでして、明言して戴く必要もないからである。
そんな日本の神話であるが、戦勝国にとり、その何が問題であったのかは、偏に日本の神話が日本国天皇と日本国民とを繋ぐ強い絆(きずな)となっていたからに他ならない。そこから、善きにつけ悪しきにつけ、強い日本の底力が生まれてきて、あのような大戦争となったと戦勝国は考えたのであった。
ここで蛇足ながら、米国流にいえば太平洋戦争、太平洋方面だけでなく、大陸や印度支那方面をも含めて日本側でいう大東亜戦争の成因について端的にいえば、それは幕末維新以来の欧米列強の帝国主義による日本植民地化に対抗した崇高な自存自衛の精神の発露にあったといえる(ただし、帝国主義も時代思潮の一であり、直ちに悪とはいえない)。
確かに米国あたりより見れば、天皇と国民との繋がりの強さは想像に余りあるものであり、得体の知れない不気味なものであったのであろう。というのも、英国国王より独立して、国王などという存在と縁を切り、《自由と民主主義》を確立、それを全世界へ広げることを《国体》として、米国は出発していたからである。
二十一世紀初頭のイラク戦争にしてもそうで、米国の戦争目的の一つは、イラクに自由と民主主義とを広めることであるという。が、全能の神アラーを絶対視するイラクが、唯々諾々として受け入れるはずもなく、とすれば、何か他に別の目的があるということであろう(詳しくは今は措く)。
単に英国ではなく、英国国王より独立した米国の現実は、結局、フランスの王政をも倒し、ロシアの帝政、ひいてはドイツやオーストリア、さてはイタリアの帝政や王政までも倒す起爆剤、原動力となった。
その伝でいくと、肇国(ちょうこく。国を肇めること。建国などとは少し意味が異なる)以来、初めての完膚なきまでの敗北を日本が喫した時点で、蒋介石も望んだとおり、天皇というものが潰されてしまったとして、何の不思議もないはずであった。
が、そのまま潰されることもなく、それどころか、弥益々(いやますます)に天皇存在は保持され、天皇伝統も保有されては今に至っている。この事実を思えば、理屈を越えた何かが働いている結果かと考えざるをえない。
世界には国の数だけ神話や伝説があるのであろうが、あまた神話や伝説がある中にあって、今ここに述べたように、現代史において、戦争に負けたのがもとで、自国の神話や伝説に、いやしくも国家元首が直接に、また親しく言及せられ例は、世界広しといえども、独り我が日本の神話と伝説とだけであろう。
それは終戦後五カ月たらずの昭和二十一年正月のことであった。先帝陛下昭和天皇には年頭の詔書の中で、《朕(ちん。天皇に特有の一人称)と爾(なんじ。相手に対する呼びかけ)等国民との間の紐帯(ちゅうたい。結び付き)は・・・・単なる神話と伝説とによりて生ぜるものに非(あら)ず・・・・》と仰せになったことがあった。
これを簡単にいえば、日本国天皇と日本国民とをつなぐ結び付きは《単なる神話と伝説》とによるものではない、ということであろう。言葉の当をえた意味で、この《単なる》というところを虚心坦懐に受け止めれば、そこに深い含みのあるのが窺知せられよう。
つまり《単なる》神話や伝説ではなく、それとは対蹠的に、遥かに《複雑にして重厚な》神話や伝説とによって、天皇と国民との間は結ばれていた・・・・決して、単なるものではなかった。
こうした日本の天皇と国民との間のあり方は、ちょうど、コインの表裏の関係に譬えられよう。引き剥がそうとしても引き剥がせない、つまり《君民一体》《君民一如》《一君万民》の関係としてある。
それを無理に引き剥がしたとすれば、コインならコインは表裏はあるものの、もともと一体であるところより、引き剥がすというよりも、厚み部分を割らねばならず、そんなことをすれば、コインとしての価値は失われ、互いに無意味となった表と裏との二つの薄い片割れ同士は、単なる金属片に過ぎなくなってしまう。
同様に、引き剥がされた天皇と日本国民とは、互いに無意味で、無価値な存在となり果ててしまうことであろう。これこそ、昭和十八年の秋、ナチス占領下のパリにおいて、ポール・クローデルが《高貴な民族日本人を滅ぼさないでくれ》と祈りをこめて呼びかけてくれた日本が滅びることに他ならない。
昭和十八年の秋といえば、それまで撃沈破されて真面な航空母艦など殆どなかった太平洋方面の戦線において、米国海軍が新鋭のエセックス級を数隻、一挙に実戦配備しては、南方諸島へ手初めの空襲をかけ始めていた頃であり、それをクローデルは憂い、日本のために祈ってくれたのであろう。
ところが、クローデルのような人は珍しく、日本が滅びるのを願い、策謀を続けている勢力が国の内外にいるのも事実であり、それどころか今や、それら勢力のなすがままになりつつある日本といえよう。
このままでは日本は潰れてしまわざるをえない。潰したい勢力は快哉を叫び、凱歌を挙げるであろうが、そうではなく、ぎりぎりのところで、何とか起死回生を果たさねばと覚醒する若い日本人も飛躍的に増えてくることもあろう。そう願うばかりであり、日本の神話を物語っていく所以もまたそこにある。
■ 次回予告!!
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一、海 幸 山 幸 (うみさちやまさち)
今の鹿児島県北西部を西流する川内(せんだい)川下流域に築いた可愛山陵(えのさんりょう)に、今は亡き父を葬り終えたあと、兄は弟を前に、兄らしい風格を漂わせては、父亡きあとのことについての方針を示すこととした。
・・・つづく
■ 編集後記
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創刊準備号なので、著者の「日本の神話」を物語っていく理由を載せてみましたので、長くなりましたが、2回目からは、物語を短く読みやすい長さで連載していきます。
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