日本の神話を物語として、著者 田中繁男が書き下ろす!日本の神話や万葉集を参考にメルマガも発行します!
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バックナンバー「万 葉 散 歩」□■ ■ 万 葉 散 歩 〜 額 田 王 〜 発行周期:週刊 著者 田中繁男 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■ は じ め に 万葉歌人の女流第一等とされているのが額田王(ぬかたのおおきみ)である。 が、その生没年は詳(つまび)らかではない。それで額田王の歌作のうち、 年次の分かるものをもととして、その生年を西暦六三九年頃と考えた。その 上で、その三十歳代初め、つまり西暦六六八年より数年を、取りあえず物語 風にまとめた。 近江の大津へ遷都した翌年(西暦六六八年)春正月に天智天皇は即位した が、その祝宴で、額田王は春山と秋山とを比較した歌《冬こもり春さりくれ ば・・・・》を作ったが、それは夫君の天智天皇を揶揄(やゆ)する内容となって いた。 この歌を聴いた天智天皇は額田王に嫌気がさし、その反動もあってか、改 めて倭姫王(やまとひめのおおきみ)へ傾いていっては皇后とした。 飛鳥を捨てた天智天皇に、額田王は距離をおくようになっていたが、それ は、即位の年の夏五月に湖東の蒲生野(がもうの)で催された薬猟(くすりが り)のときに、《あかねさす紫野行き・・・・》と詠んだ歌にも現れている。天 智天皇を野守風情(のもりふぜい)に譬(たと)え、溜飲(りゅういん)を下げた 形の歌となっている。 藤原鎌足(ふじはらのかまたり)が死去した翌年(西暦六七○年)の秋、夫 君の鎌足と死別していた鏡王女(かがみのおおきみ)は妹の額田王を訪ねたが、 その日は天智天皇には額田王を訪ねる予定の日であった。が、天智天皇は現 れず、額田王は《君待つと我が恋ひ居れば・・・・》の歌を詠んでは、現れない 天皇を偲んだ。 その翌年(西暦六七一年)、天智天皇は崩じ、額田王は《かからむの念 (おも)ひ知りせば・・・・》の歌をはじめ二首の挽歌(ばんか)を作った。そのこ ろ盛んに童謡(わざうた)が流行し、その童謡の一つに《吉野の鮎(あゆ)》を 詠み込んだ一首があった。 大和の吉野川に自由気ままに生きている吉野の鮎とは、大海人皇子(おお あまのみこ)すなわち額田王の前の夫君で、やがて即位する天武天皇を鮎に 譬えたのであり、歌の中で《私は苦しい》と嘆いているのは、大津にいて、 身動きできなくなって助けを求めている額田王の譬えであった。 翌年(西暦六七二年)生起した壬申ノ乱(じんしんのらん)後、額田王は天 武天皇のもとへ身を寄せ、暮らすようになるが、不如帰(ほととぎす)の名を 尋ねられたのが縁で、幼い弓削皇子(ゆげのみこ)を知り、《いにしへに・・・・ 》の一首を詠む。二十年後《み吉野の・・・・》の歌を額田王より受けたのを 最後に弓削皇子は夭折(ようせつ)した。 このあと物語は額田王の二十歳の頃へと戻り、《紀伊国(きのくに)の山越 えて行け・・・・》や《秋の野のみ草・・・・》《熟田津(にきたつ)に・・・・》など額 田王ならではの華麗な歌物語となっていく。 ■ 次回予告!! □■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 一の一、 冬 こ も り 大和の飛鳥(あすか)より近江(おうみ)の大津へ都を遷(うつ)した年の翌年 は天智天皇の七年(西暦六六八年)戊辰(ぼしん。つちのえたつ)であった。 戊辰は昔より《革運》の年として知られ、注目されてきた年の一つであった。 注目される年は、ほかに甲寅(こういん。きのえとら)や辛酉(しんゆう。かの ととり)、甲子(かっし。きのえね)などがある。 革運とは国の運命が変る、改まるという意味で、このことを当然ながら意 識しては、戊辰を明治元年(西暦一八六八年)としたのであった(明治天皇 の即位は前年丁卯八月)。 ・・・つづく ■ メルマガのご紹介 □■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ このコーナーでは、たまにですが、日本文学・歴史に関係するメルマガを ご紹介させていただきたいと思います。 さて、今回は「源氏物語」メルマガのご紹介をさせていただきます。 初心者の方には、とても読みやすく構成されています。というのが、初め の第6号までのメルマガで、源氏物語を読む上での基礎を分かりやすく解説 されているからです。 そして、次回(第7号)から、源氏物語の第一帖「桐壷」が始まります。 ご興味ある方は、是非、ご購読ください! ▼「はじめての源氏物語」(源氏物語の入門メルマガ)▼ http://www8.plala.or.jp/shinozaki/mag-gen21.htm わが国が世界に誇る最高の文化遺産。途中で挫折した、 読んだことがない、という人のために。 各巻のあらすじなどをわかりやすく紹介していきます。 ■ ごあいさつ 〜はじめて登録してくださった方へ〜 □■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ このメールマガジンは、著者は田中繁男(父)、発行者は田中千瑞禾 (子)で構成・発行しています。 なぜ、子が父の作品をメルマガにしているのかといいますと、長年にわた り日本の歴史・神話について研究してきた父の知識、書物、考え方、経験を 公表したかったからです。 父は、この「万葉散歩」以外にも現在、執筆の活動をしていますので、 続々と複数のメルマガを発行中ですので、少しでも興味を持っていただけま したら、そちらのメルマガも読者登録のほど、宜しくお願いします。 また、<http://nippon-shinwa.com>にて、著者の出版した書籍も紹介して いますので、お立ち寄りください。 著者への質問や感想がございましたら、<info@nippon-shinwa.com>までお 気軽にご連絡ください。お待ちしております。 このメルマガのバックナンバーは「日本の神話」のホームページのバック ナンバーですべて公開します。もし、途中から読者登録をしていただいた方 は、そちらの方で、ご確認ください。 バックナンバーは、こちらまで → http://nippon-shinwa.com/back.html 最後まで、長い文章をお読み頂きまして有難うございました <(_ _)> ■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■ ■ 万 葉 散 歩 〜 額 田 王 〜 VOL.001 発行周期:週刊 著者 田中繁男 発行者 田中千瑞禾 運営サイトは → http://nippon-shinwa.com/manyo.html お問い合わせは → info@nippon-shinwa.com 登録・解除は → http://www.mag2.com/m/0000147008.htm ◇このマガジンは、「まぐまぐ」で配信しております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■ ・V002 額田王 1の1 冬のこもり ・目次へ 「万 葉 散 歩」 日本の神話 TOPへ |
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